母の日のプレゼントに、おしゃれなドライフラワーを贈りたい。でも、いざ探してみると「失礼」という言葉も目にして、少し不安になりますよね。
お母様に喜んでほしいという気持ちで選んでいるからこそ、がっかりさせてしまう可能性が少しでもあるなら、と考えてしまうのはとても自然なことだと思います。
この記事でお伝えしたい結論は、ドライフラワーが失礼にあたるかどうかは一概には言えず、お母様への気持ちの伝え方次第で、心からの贈りものになり得るということです。
そこでこの記事では、単にマナーの正解を探すのではなく、なぜ「失礼かもしれない」と言われるのかを一緒に整理したうえで、あなたが自信を持って判断するための「考え方のヒント」を一緒に探していきたいと思います。
この記事を読み終える頃には、ご自身の気持ちに合う、納得のいく選択ができるようになっているはずです。
なぜ、ドライフラワーが「失礼かもしれない」と言われるの？
まず、不安の元になっている「失礼かもしれない」という意見は、以下の2つの理由が挙げられることが多いようです。
「枯れた花」という言葉の印象
生花のみずみずしい姿とは異なり、ドライフラワーは水分を抜いて乾燥させたものです。
このことから「枯れている」「終わってしまった花」という印象を持たれることがあり、成長や生命力を祝う贈り物としてはふさわしくない、と考える方がいらっしゃるようです。
風水における一つの考え方
ドライフラワーと風水の関係性についてですが、風水の世界では、ドライフラワーを「生気のないもの」と捉え、運気の停滞を招く可能性があると考える解釈があります。
この考え方が、贈り物として避けた方が良いという意見につながっている側面もあります。
ただ、これらは数ある考え方の中の一つです。
ヨーロッパではアンティークな魅力を持つインテリアとして古くから愛されていますし、日本でも近年、その美しさや手入れの手軽さから、ギフトとしての人気はますます高まっています。
大切なのは、これらの意見に振り回されるのではなく、一つの情報として知ったうえで、「自分はどうしたいか」「お母様はどう感じるだろうか」と考えてみることなのかもしれません。
「失礼かも」の心配を「ありがとう」に変える、贈り方のヒント
「失礼にあたらないか」と心配になるのは、まさにお母様を大切に想っているからこそですよね。
プレゼント選びで本当に大切なのは、品物そのものよりも、その感謝の気持ちがまっすぐ伝わることだと思います。
ここからは、ドライフラワーを心からの贈り物にするための、いくつかの具体的なヒントをご紹介します。
メッセージカードで「なぜ選んだか」を伝える
もし誤解されたらどうしよう、と少しでも気になるなら、メッセージカードを添えるのが一番のおすすめです。
「枯れた花」ではなく「長く楽しめるお花を選んだ」という、あなたの優しい気持ちが、言葉ではっきりと伝わりますよ。
いつもありがとう。感謝の気持ちが長く続きますように、という想いを込めて、長く楽しめるお花を選びました。
お水やりもいらないから、気軽に飾って楽しんでね。お母さんの癒しになったら嬉しいな。
お部屋の雰囲気に合う、素敵なお花を見つけたので贈ります。お母さんのお気に入りの場所に飾ってみてね。
お母様を想いながら、お花を選ぶ
メッセージだけでなく、お花そのものの選び方にも少し心を配ると、より温かい印象になります。
まず、プレゼントを受け取るお母様が、どのような考え方や好みをお持ちの方か、少し想像を巡らせてみるのはいかがでしょうか。
普段から新しいものや、おしゃれなインテリアが好きですか？それとも、伝統や古くからの慣習を大切にする方でしょうか？お母様の好みや人柄を思い浮かべると、どんな言葉を贈りたいか、どんな色のお花が似合うか、具体的なヒントが見つかるかもしれません。
例えば、ピンクやイエローなど、感謝の気持ちが伝わるような、明るく華やかな色合いのものを選ぶと、よりポジティブな印象になります。
「感謝」の花言葉を持つピンクのバラなどを選んで、その意味をメッセージで伝えるのも素敵ですね。
よくある質問
Q1. プリザーブドフラワーとの違いは？
ドライフラワーとプリザーブドフラワーは、どちらも長く楽しめるお花ですが、加工方法が異なります。ドライフラワーは生花を乾燥させたもので、自然な風合いや素朴な色合いが魅力です。
一方、プリザーブドフラワーは、一度樹液を抜いてから特殊な保存液で加工したもので、生花のようなみずみずしい質感と鮮やかな発色が特徴です。
Q2. 生花と一緒に贈るのはどうですか？
もちろん、素敵なアイデアだと思います。例えば、メインのプレゼントとして生花の花束を贈り、それに添える形で、長く飾って楽しめる小ぶりなドライフラワーのリースやスワッグを一緒に贈るのも、両方の良さを楽しめて喜ばれるかもしれません。
Q3. 長持ちさせるコツはありますか？
はい、いくつかの点に気をつけるだけで、より長く美しい状態を保てます。
直射日光が当たる場所や、湿気の多い場所（お風呂場など）を避けて飾るのがおすすめです。
また、エアコンの風が直接当たると、花びらが傷んだり落ちやすくなったりすることがあるので、置き場所を少し工夫してみてください。
最後に
母の日のプレゼント選びで大切なのは、世の中の「正解」を探すこと以上に、お母様を想うあなた自身の気持ちと向き合う時間なのかもしれません。
「失礼にあたらないか」と悩んだ時間は、それだけ相手を大切に想っている証です。どんな贈り物を選んだとしても、その優しい気持ちは、きっとお母様に伝わるはずです。
この記事が、あなたが自信を持って、心からの贈り物を選ぶための、ささやかな後押しとなれば幸いです。
