「母の日にカタログギフトって、やっぱり手抜きだと思われる?」
そんな不安がよぎるのは、あなたがお母様との関係を大切にしたいと願う、誠実な証拠です。
結論からいえば、マナー違反ではありません。百貨店の特設会場でも母の日専用カタログが主役級で並ぶ通り、現代では立派な選択肢の一つといえます。
しかし、喜ばれるか、それとも「ありがた迷惑」として放置されるかの分かれ目は、カタログの「物理的な重さ」と「お洒落すぎて読めない誌面」にありました。
お母さん世代のリアルな生活実態と、最新のギフト事情から、失敗しない贈り方の正解を徹底的に洗い出します。
母の日カタログギフトはマナー違反ではありませんが、シニア世代には「選ぶ手間」が負担になる場合があります。結論として、①総合カタログを避け、テーマを絞った「特化型・カード型」を選ぶ、②「お母さんの時間を尊重した」という理由をメッセージで添える。この2点で「手抜き」という誤解は無くなりますよ。
その「お洒落な誌面」が疲れさせている

カタログギフトを開いた瞬間、目に飛び込んでくるのは、プロが撮影した美しい写真と、洗練されたレイアウトです。しかし、この「綺麗さ」こそが、シニア世代を遠ざける大きな要因になっています。
最近のカタログは、デザイン性を重視するあまり、文字が細く、色も薄いグレーなどが多用される傾向にあります。
老眼が進んだお母さんにとって、白地に薄いグレーの小さな文字を追うのは、想像以上に過酷な作業です。
さらに、全ページフルカラーの厚手コート紙は、部屋の照明をキラキラと反射させ、文字の視認性を著しく下げてしまいます。
そして無視できないのが「物理的な重さ」です。高品質な紙を数百ページ束ねた総合カタログは、手に持つとずっしりと重く、特大サイズの週刊誌やハードカバーの図鑑を抱えているような負担を腕に強います。
ソファでくつろぎながら眺めるには重すぎ、テーブルに広げれば場所を取る。
この「物理的なストレス」が積み重なり、結局「また今度、元気な時に見よう」と、そのまま放置される結果を招くのです。
「好きなものを選んで」は、実は「ひと仕事」の押し付け
厚さ3cm、多数の掲載商品数という、この圧倒的なボリュームを「選ぶ楽しみ」と捉えられるのは、物欲が旺盛な若い世代までといえます。
物欲が落ち着いた60代以上にとって、新しい鍋も家電も、今の生活には必要ありません。
むしろ、家の中のモノを減らしたい「断捨離世代」でもあります。そんな中で、数千点もの商品から「今の自分に必要な一品」を絞り出すのは、楽しみではなく苦行に変わります。
「欲しいものがない」という本音の裏には、「今の生活を乱したくない」「選ぶ手間をかけたくない」という心理が隠れています。
この実態を無視して、ただ分厚いカタログを贈ることは、相手に「自由」ではなく「選ぶという仕事」を丸投げしていることと同じです。
大手も続々導入。今は「カード型」「特化型」でスマートに贈る時代

こうした「重い・読みにくい・選べない」というカタログギフトの弱点を克服するために、大手カタログギフトメーカーが相次いで導入しているのが、冊子をなくした「カード型」や「チケット型」のカタログです。
これらは封筒1枚に収まるコンパクトなサイズで、中身も「カフェ巡り」や「アフタヌーンティー」など、特定のテーマに特化しているものが目立ちます。
選択肢が最初から「美味しいものを食べる時間」に絞られていれば、お母さんは迷う必要がありません。
「お母さんの好きな時間に、ゆっくりお茶でもしてきてね」
この一言が添えられるだけで、カタログは「重たい冊子」から「外出のきっかけ」へと変わります。
予算が3,000円〜5,000円であっても、総合カタログの「一番安いコース」を贈るより、スイーツや体験に特化したものを選ぶ方が、「あえてこれを選んだ」というあなたの配慮が100%伝わりますよ。
物質はゼロでいい。必要なのは「理由」という名の添え物
「品物選びをサボりたいからカタログにした」と思われないために、別の品物を買う必要はありません。余計なモノを増やさない潔さこそ、断捨離世代への最高の配慮といえます。
その代わり、メッセージには必ず「なぜカタログにしたのか」という理由を書き込んでください。
- 「最近、物欲がないって言っていたから、美味しいコーヒーを飲む『時間』を選んでほしくて」
- 「お母さんのセンスが好きだから、あえて上質なものだけを集めたカタログにしました」
物理的なモノを贈る代わりに、「あなたのことを考えて、この形式を選んだ」という思考の深さを言葉で届ける。これだけで、カタログギフトは「丸投げ」から「センスの良い贈り物」に変わります。
失敗しないための「お母様タイプ別」カタログ選定ガイド
カタログギフトを「失礼」にしないためには、相手のライフスタイルに合わせた「ジャンル選び」が不可欠です。
| お母様のタイプ | 贈るべきカタログのテーマ | メッセージに入れるべき「理由」の1フレーズ |
|---|---|---|
| アクティブ派 | カフェ・体験型 | 「お出かけのきっかけになればと思って、あえて体験型を選びました」 |
| おうち大好き派 | スイーツ・グルメ特化 | 「ゆっくりコーヒーを飲む時間を選んでほしくて、これにしました」 |
| こだわり派 | 百貨店・ブランド厳選 | 「本物志向のお母さんにぴったりの、上質なものだけを集めたカタログです」 |
- アクティブなお母さんには「体験・お出かけ型」
日帰り温泉やホテルのランチなど、モノではなく「思い出」を贈るスタイルです。カード1枚で届くスマートさが、フットワークの軽いお母さんに喜ばれます。 - おうち時間を楽しむお母さんには「グルメ・スイーツ特化型」
普段自分では買わないような、ちょっと贅沢な「消え物」に絞ったカタログです。食べればなくなるモノは、家を散らかしたくないお母さんにとって最も安心できる選択肢といえます。 - こだわりが強いお母さんには「百貨店・ブランド厳選型」
「高島屋」や「三越伊勢丹」など、信頼あるブランドがセレクトしたカタログです。掲載数が少なくても、質が保証されている安心感が、義母世代の信頼を勝ち取ります。
贈りっぱなしにしないことが、最後の一手間
カタログギフトを贈った後、最も避けたいのは「有効期限が切れてしまうこと」です。
シニア世代にとって、ハガキの記入やネット注文は、私たちが思う以上に心理的なハードルが高いものです。
「届いたかな?」という確認の電話の際に、「もし欲しいものが決まったら、私が代わりにスマホで注文しておくから言ってね」と行ってみてください。
この「アフターフォロー」の姿勢こそが、カタログギフトが「丸投げのプレゼント」にならずに済みます。
結論:カタログギフトは「自由な時間」を贈るためのツール
カタログギフトの本質は、品物そのものではなく、受け取った人が自分のために使う「自由な時間」を贈ることにあります。
「何でもいいから選んで」という丸投げではなく、「お母さんに、このカフェでゆっくりしてほしい」「この美味しいお肉を食べて元気になってほしい」という、あなたの具体的な願いをカタログという形に託す。
お母さんの今の暮らしを想像し、お母さんには「楽しむ時間」だけを届けることができるカタログギフトにしてにませんか。
