母の日に現金は失礼？相場と「手抜き」に思われない渡し方

「母の日のプレゼント、いっそ現金にしようかな」と思っても、「そもそも現金を贈るのは失礼にあたらないだろうか」「手抜きだと思われたらどうしよう」と、不安になっていませんか。

この記事では、現金という選択肢について考えるときに浮かぶ疑問や、お母さんに喜んでもらえる渡し方をご紹介します。

「現金は嬉しい」という、お母さんたちの本音

「現金を贈るのは失礼にあたるかもしれない」という考えは、ひと昔前のものになっているかもしれません。

近年、さまざまな意識調査で「もらって嬉しいもの」として、現金や商品券が上位に挙げられることが多くなりました。

これは、多くのお母さん世代が生活に必要なモノを一通り持っていることも、理由の一つとして考えられます。

子どもを想うからこそ「何でも嬉しいよ」と答えてくれるお母さんに対して、「本当に好きなものや、必要なことに使ってほしい」と考えるのは、モノが充足している現代だからこその、合理的で心のこもった選択と言えるのかもしれません。

「手抜き」に見せない。気持ちを添えるためのポイント

現金を贈ることを決めたとき、次に考えたいのは「どうすれば気持ちが伝わるか」という点です。

ここでは、現金を温かい贈り物にするためのポイントをいくつかご紹介します。

心を包む「入れ物」を選ぶ

現金をそのまま手渡すのは、やはり少し味気ない印象を与えてしまいます。かといって、改まった「のし袋」では少し大げさに感じられるかもしれません。

そんな時に便利なのが、雑貨店などで手に入る少しお洒落なポチ袋や、綺麗なデザインの封筒です。

温かみのある素材や、お母さんの好きな色のものを選ぶだけで、「あなたのことを考えて選びました」という気持ちが伝わります。

一言を添える「メッセージ」を用意する

これが、現金を特別な贈り物に変える、最も大切な部分かもしれません。現金という形あるものに、温かい気持ちを添えてくれるのが、手書きのメッセージカードの存在です。

立派な文章でなくても構いません。「いつもありがとう」「これで美味しいものでも食べてね」といった一言があるだけで、受け取ったお母さんの気持ちは大きく変わります。

あなたの言葉が、何よりのプレゼントになります。

ちょっとしたプレゼントを添える

もし現金だけでは少し気になる、という場合は、相手に気を遣わせない程度の小さな品物を添えるのも素敵な方法です。

現金に何かを添えることで、「品物もあなたのことを考えて選びました」というメッセージが伝わりやすくなります。

例えば、好きなお店の焼き菓子や、普段使いできるハンカチなど、ささやかな品物を一緒に渡すことで、より温かい贈り物になります。

金額の相場と、スマートな渡し方の基本

贈り物の準備が具体的になってくると、次に悩むのが金額です。多すぎてもお母さんに気を遣わせてしまうかもしれません。

よく言われる金額の目安として、5,000円から10,000円というものがあります。

この金額は、感謝を伝えるのに十分でありながら、相手に過度な負担を感じさせない、バランスの取れた金額と言えるでしょう。

また、渡す際には新札を用意しておくと、より丁寧な印象になります。

銀行などで簡単に両替できるので、少しの手間をかけることで、改まった気持ちを表現できます。

メッセージに悩んだら。そのまま使える文例5選

いざメッセージを書こうとしても、どんな言葉を選べばいいか悩んでしまうこともあります。

ここでは、あなたの言葉でアレンジしやすいように、いくつかのシンプルな文例をご紹介します。

気になる疑問（Q&A）

Q. 義理のお母さんへ贈る場合の注意点は？

A. 基本的な考え方は同じですが、実のお母さんへ贈る時以上に、丁寧な言葉選びを心がけると良いでしょう。

特にメッセージカードには、「いつもお心遣いありがとうございます」といった、日頃の感謝の気持ちを具体的に添えると、より気持ちが伝わります。

Q. 現金とプレゼント、両方贈ってもいい？

A. もちろんです。両方を贈ることで、「好きなものを選んでほしい」という気持ちと、「あなたのことを考えて選びました」という気持ちの両方を伝えられます。

ただし、お母さんに気を遣わせないよう、プレゼントは高価すぎないお菓子やハンカチなど、ささやかな品物にするのがおすすめです。

Q. 現金書留で送ってもいい？

A. 遠方に住んでいるなど、直接会って渡せない場合は、現金書留で送るのが正式な方法です。

その際も、現金だけを送るのではなく、必ずメッセージカードを同封するようにしましょう。手紙が添えられているだけで、受け取った時の温かさが全く違います。

まとめ

母の日に現金を贈ることは、お母さんを想うからこその、心のこもった選択です。

大切なのは、きれいな封筒と、あなた自身の言葉で綴ったメッセージを添えること。そのひと手間が、現金を「ありがとう」という気持ちが詰まった、特別な贈り物に変えてくれます。

プレゼント選びに悩む時間も、お母さんを想う大切な時間です。その優しい気持ちが、きっとお母さんには一番嬉しいはずです。